ご無沙汰しております。ディレクターの林です。
ウェブサイト制作のご相談いただく際に、
スマートフォンアプリ制作のご相談もいただくことが多くなってきましたので
スマートフォンアプリ開発について私の考えをまとめてみました。
昔も今も同じですが、スマートフォンアプリを出せば
"当たる""儲かる""ずっと使っていただける"的なことは決してなく
「なぜアプリなのか」を、やはり追求して開発しないといけないと思います。
また、ダウンロードしてもすぐに消されてしまうアプリではなく、
お客様に継続して使っていただくためのアプリではないとせっかく投資した意味がありません。
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ご相談いただく範囲として、アプリを開発して
App Store、Google Playリリースまで(図の2.3.4.のみ)での
予算を想定してプロジェクトを進めようとされているご相談が多いのですが、
1〜8までの予算計画をもってアプリ開発プロジェクトを進められた方がよいと考えます。
- 1.リサーチ・戦略
- 2.企画・設計
- 3.デザイン
- 4アプリ開発・テスト
- 5.アプリ運用
- 6.システム開発・テスト
- 7.システム運用
- 8.プロモーション
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1.リサーチ・戦略誰のためにアプリを開発するのか、ターゲットとしたお客様に継続して
使っていただくためにはどんなアプリであるべきなのか、
戦略立案に外部コンサルタントへの協力やお客様へのリサーチなど費用がかかる場合があります。
アプリを作ることが目的になっていないか今一度考えないといけませんね(笑)
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2.企画・設計リサーチを元にどんなアプリを開発するべきのか必要な機能や仕様を洗い出し、
画面構成に落としていきます。
ペンとふせんで試作して、プロジェクトメンバーでアイデアを出し合うのもよいですね。
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3.デザインiOS、Androidそれぞれのユーザインターフェイスに合わせた最適なデザインが必要です。
目的にすぐたどり着ける操作性はもちろんですが、タッチインターフェースならではの
文字・ボタンの大きさ、心地よいアニメーションなど考慮したデザインが大切です。
iOS ユーザインターフェイスのデザインのヒントhttps://developer.apple.com/design/tips/jp/Android マテリアル デザインを使いこなすhttps://developer.android.com/design/?hl=ja- - - - -
4.アプリ開発・テスト当たり前ですが、開発する前に審査が通る見込みがあるスマートフォンアプリか、
Apple/Googleが提供しているガイドラインを確認し、開発を進めていくべきです。
また、事前にどのような開発言語で進めていくべきか
スマートフォンアプリ開発会社と相談されてもよいかと思います。
それにより今後の戦略、更新にかかる費用など影響がでてくる場合があります。
(例)
・Android・iOSそれぞれネイティブで開発
・Android・iOS同時に開発できるクロスプラットフォームツールで開発
・ウェブブラウザ上でAndroid・iOSアプリが開発できるパッケージサービスで開発
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5.アプリ運用iPhone、AndroidのOS仕様が変わったり、
新しい端末が発表され画面のサイズ・解像度が大きくなった際
スマートフォンアプリも必然的に対応が必要になります。
また、お客様からのユーザーレビュー評価による機能改善など
日々アップデートが必要になってくるかと思います。
・お客様から突然アプリが利用できなくなった!とクレームが届いた!
・App Storeに審査が通らない!
ということになる前に、事前にアプリ運用を見据えた
予算化・スマートフォンアプリ開発会社との
対応方法の検討が必要です。
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6.システム開発・テスト、7.システム運用スマートフォンアプリ単体で機能するアプリは
ほとんどないと言っていいかもしれません。
更新をお知らせするためのプッシュ通知機能、
社内システムとスマートフォンアプリと連携させるAPI開発、
要件によってはスマートフォンアプリ専用に新しくシステム開発と
サーバー構築をおこなう必要があります。
※開発後のシステム・サーバー運用費についても検討すべきです。
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8.プロモーションApple Store、Goole Playにスマートフォンアプリが公開されたことを
お客様へ幅広く告知し、ダウンロードしていただく必要があります。
お店にPOPやチラシ掲載やダウンロードを促すための店頭オペレーション、
プレスリリース、サイト・SNSへの告知など
スマートフォンアプリをダウンロードいただくまでの
プロモーションにかかる費用も予め考慮した方がよいでしょう。
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スマートフォンアプリと言っても「実は」検討・制作するものは多岐にわたります。
プロジェクトを成功させるために全体を見据えた視点でのご提案を心がけるようにしています。
開発が終わったタイミングで「あ!忘れてた!」とならないように
気をつけましょうね♪
それではまた。